ポア
ポア(ポワ)とは「意識を高い世界へと移し替えること」と定義されていた。これは生死とは関わりなく意識の中の煩悩的要素を弱めることと解釈できる。このポアの中で最も重要なものは死の直後、中間状態にある意識の移し替えで、これは次の生における転生先を決定することになる。
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したがって、死の際の意識の移し替えが狭義の「ポア」となる。これが転じて、「死をもたらすこと」も「ポア」と呼ばれていた。これが「『ポア』なる言葉の下に殺戮を正当化する」と検察側が主張する根拠となっている。
シヴァ
植毛
オウム真理教の主宰神はシヴァ大神である。オウム真理教に於けるシヴァ大神は「最高の意識」を意味し、マハーニルヴァーナと同義として扱われる。ヒンドゥー教(インド神話)にも同名のシヴァ神があるが、これはシヴァ大神の化身に過ぎないとされる。また、麻原彰晃はこのシヴァ大神の変化身と見做された。
教義
インプラント
オウム真理教の教義は、原始ヨーガ、原始仏教を土台とし、パーリ仏典を土台に、チベット密教の技法を取り入れている。そして、「宗教は一つの道」として、全ての宗教はヨーガ・仏教的宇宙観の一部に含まれる、と説く。その結果、キリスト教の創造主としての神は梵天(オウム真理教では神聖天と訳す)の事である、等と説かれる。
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従って、オウム真理教に於いては儒教・道教・キリスト教・ゾロアスター教等ありとあらゆる宗教・神秘思想を包含する「真理」を追求するという方針がとられた。結果として、キリスト教の終末論も、仏教的な「創造・維持・破壊」の繰り返しの中の一つの時代の破滅に過ぎない、として取り込まれた。
具体的な修行法としては、出家修行者向けには上座部仏教の七科三十七道品、在家修行者向けには大乗仏教の六波羅蜜、またヨーガや密教その他の技法が用いられた。
教義の柱
豊胸
オウム真理教の「五つの柱」として、以下の点が挙げられており、「実践宗教」であることが強調されている。
視力回復
最終地点まで導くグル(霊的指導者)の存在
無常に基づく正しい教義
その教義を実体験できる修行法
アンチエイジング
その教義を実際に実践して修行を進めている先達の修行者の存在
修行を進めるためのイニシエーションの存在
[編集] 事件と関連するとされる教義
わきが
オウム真理教では修行の内容を3種類または4種類に分けて説く。小乗(ヒナヤーナ)、大乗(マハーヤーナ)、真言秘密金剛乗(タントラ・ヴァジラヤーナ)で、厳密に説かれるときはタントラヤーナとヴァジラヤーナを分ける。ここでは4つの修行体系に分けて述べる。また、以下は教団における定義であって、通常の仏教語の定義とは違う。
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ヒナヤーナ
ヒナヤーナとは、外界とは離れて、自己の浄化・完成を目指す道である。ヒナヤーナはすべての土台である。
マハーヤーナ
マハーヤーナとは、多くの人たちが同時に高い世界を目指す道である。教団全体はマハーヤーナと規定される。ただし、ヒナヤーナ的な自己の浄化がなければ、マハーヤーナは成立しないともいう。
レーシック
タントラヤーナ
タントラヤーナとは、マントラを唱える等の密教的な修行を指す。ただし、左道タントラなど、現代日本では非倫理的・非道徳的とされる部分については、教団の公式見解において否定されていた。
ヴァジラヤーナ
ヴァジラヤーナとは、グルと弟子との1対1の関係においてのみ成り立つ道である。グルが弟子に内在する煩悩を突きつけ、それを理解できる状況を作り出し、その煩悩を越えさせるマハームドラーなどの激しい方法が含まれる。
ヴァジラヤーナの教義の中には、「五仏の法則」と呼ばれるものがあり、「天界の法則であって人間界においてはなしえない」という注釈のもとで説かれたことがあった。これは、一般的な戒律に反する行為・言動が、完全に煩悩なく、完全に心において利他心のみであるときには認められるとするもの。真言宗の金剛経などにも見られる教えである。
具体的には、悪業を積み続ける魂を救済するために殺害すること、貪り多き魂を救済するためにその財産を奪うこと、嘘を使って真理に導き入れることなどが、天界の菩薩の修行として説かれている、という解説であった。
この教義が殺人を正当化するものと解釈されたが、現在の教団においては、この五仏の法則は封印されている。
1995年当時のオウム真理教横浜支部道場
[編集] 活動
教団の信者は在家信徒と出家修行者(サマナ)に分けられる。 在家信者は通常の生活を行ないながら、支部道場に赴いて修行したり説法会に参加する。また、休暇期には集中セミナー等も開かれる。
修行の達成度、精神性の度合いを示すものとして「ステージ」制度があり、時期にもよるが、1995年時点の出家者には、サマナ見習い、サマナ、サマナ長、師補、師(小師、愛師、愛師長補、愛師長、菩師、菩師長補、菩師長)、正悟師(正悟師、正悟師長補、正悟師長)、正大師の各ステージが存在した。師は「クンダリニー・ヨーガ」の成就者、正悟師は「マハームドラー」の成就者で仏教の阿羅漢相当、正大師は「大乗のヨーガ」の成就者と規定され、これらのステージに従って教団内での地位、役職等が定められた。青山吉伸や上祐史浩に代表されるように、オウム真理教幹部には名門大学の卒業者が多かった。
[編集] 関連年譜
一連の事件での被害者数は、死者27人・重軽傷者6000人以上。日本史上最悪の組織的犯罪であった。
1984年2月14日 - 麻原彰晃こと松本智津夫により創設される。当初はヨガのサークルであった。
1987年2月24日 - ダライ・ラマ14世とインドで会談
1988年7月6日 - ダライ・ラマ14世とインドで会談
1988年9月22日 - オウム真理教での修行中に、富士山総本部に来ていた在家信者が死亡。遺体は、護摩壇で焼かれた上に、旧上九一色村の精進湖へ遺棄された。(在家信者死亡事件)
1989年2月10日 - オウム真理教最初の殺人事件、男性信者殺害事件発生。
1989年8月25日 - 宗教法人化。
1989年11月4日 - 坂本堤弁護士一家殺害事件で一家3人を殺害。
1990年2月18日 - 第39回衆議院議員総選挙に集団立候補するも全員落選。これ以降、社会敵視傾向に拍車がかかる。
1991年5月 - 国土法違反事件(熊本県波野村)。
1991年9月 - 『朝まで生テレビ!』に出演。
1991年12月 - 『ビートたけしのTVタックル』に出演。
1993年 - このころ、数回にわたり創価学会の池田大作名誉会長、漫画家の小林よしのり、幸福の科学の大川隆法総裁、衆議院議員の小沢一郎・細川護熙、タレントのデーブ・スペクターなどの暗殺を計画するも失敗。
1993年6月6日 - 男性信徒が逆さ吊り修行により死亡。遺体は、幹部らによって遺棄された。
1993年11月 - 1994年12月にサリンプラント建設事件。
1994年1月30日 - 薬剤師リンチ殺人事件が発生。
1994年5月9日 - 滝本弁護士サリン襲撃事件。
1994年6月 - 省庁制導入。22省庁を開設し大臣と次官を設置。当時の教祖、麻原は神聖法皇に。
1994年6月〜1995年3月 - 旧ソ連製のAK-74をモデルとした突撃銃を密造(オウム真理教の兵器を参照のこと)。
1994年6月27日 - 松本サリン事件。長野県松本市でサリンを噴霧し、7人を殺害。重軽傷660人。
1994年7月10日 - オウム真理教男性現役信者リンチ殺人事件 発生。
1994年7月15日 - 50℃の温熱療法修行による男性信者死亡事件。
1994年9月20日 - 江川紹子ホスゲン襲撃事件。
1994年12月2日 - 駐車場経営者VX襲撃事件。
1994年12月12日 - 会社員VX殺害事件。
1995年1月4日 - 「オウム真理教被害者の会」永岡弘行会長をVXガスで襲撃。(被害者の会会長VX襲撃事件)
1995年2月28日 - 目黒公証人役場事務長拉致監禁致死事件で男性1人が死亡。
1995年3月17日 - 麻原の口頭による尊師通達が発令(地下鉄サリン事件に関わった者のステージが昇格された)。
1995年3月20日 - 地下鉄サリン事件。東京の営団地下鉄(現・東京地下鉄)でサリンを撒き、12人を殺害、5,510人が重軽傷を負った。